東日本大震災で生じた宮城県女川町のがれきを東京23区の焼却場で受け入れる問題で、23区でつくる清掃一部事務組合は31日、大田、品川両清掃工場で試験焼却の結果、焼却灰に含まれる放射性セシウムは国の基準を下回り、工場の敷地境の空間放射線量に焼却前後では変化はなかったと発表した。
焼却灰のセシウムは、1キロ当たり99~2440ベクレルで、国の埋め立て基準(同8000ベクレル以下)を下回った。空間線量は毎時0.06~0.10マイクロシーベルトで、がれきの焼却中や焼却後も、搬入前と同程度だった。
焼却で生じる排ガスと排水の測定では、セシウム134などの放射性物質は検出されなかった。
同組合は3月から、16区の清掃工場19ヵ所で女川町のがれきの焼却を本格実施する。今月中に各区で説明会を開く。
試験焼却では、都内で収集した可燃ごみに、がれきを2割まぜたが、本格実施では、がれき1割で焼却するため、組合は環境への影響はより少ないとしている。
がれきは、来年3月までに計約5万トンを受け入れる予定。1日平均150トンの搬入を目指すが、当初は1日約60トンに抑える。
毎月20日をめどに翌月の搬入工場や量をホームページで公表する。排ガスや排水は月1回、空間放射線量率は週1回測定を続ける。
(c)東京新聞 平成24年2月1日